<< 2006/08/ 1 1. ゲド戦記
ToDo:
以前、ボイジャーについて書いたときに参照したページがリンク切れしてたので、保存することにした…
普通ならわざわざこんなことはしないんだけど。この文章、なんだか好きなんだよね…すっごい頭のいい人たちが色々工夫して貴重な観測機会を最大限に生かそうとしてるかんじがねぇ(^^)
Q2.8: ハッブル宇宙望遠鏡や探査衛星ガリレオなどは衝突を観測できるんですか? ハッブル宇宙望遠鏡は、地上と同様、衝突を見ることはできませんが、木星 大気の変化を監視することはできます。新しく計算された衝突位置は、探査衛 星からの観測に適したものになりました。ガリレオ探査機(訳注:アメリカの木 星探査衛星。木星に最接近するのは1995年夏の予定。高感度アンテナの故障が 起きている)からはすべての衝突が見えるのが確実になりましたし、ユリシー ズ探査機(訳注:アメリカが1990年10月に打ち上げた、太陽の南北極を観測する 探査機。1994年夏には太陽南極上空を通過予定)でも少なくともいくつかの衝 突は観測することができるでしょう。ユリシーズ探査機にはカメラがついてい ないので、電波の波長域で衝突を監視することになります。 ガリレオ探査機は、衝突が木星面の端で起きるのを観測することになるだろ うというのが以前の予測でしたが、新しい予測では、衝突をもっと正面から見 ることができることになりました。小惑星イダ(Ida)の観測データを地球に送 信するのは6月いっぱいで終わる予定なので、木星と彗星破片の衝突を観測す る時には、テープレコーダーの問題はないでしょう。困難なのは、ガリレオ探 査機が送信速度10bpsでしか再生送信できないほとんどのデータをどうやって 受信するかです。ひとつの解として、ユリシーズ探査機とガリレオ探査機の双 方で現象を記録し、それぞれのテープレコーダーにデータを貯めておくことが 考えられます。まずユリシーズ探査機が観測した電波放射のデータを再生送信 すれば、少なくとも彗星破片のそれぞれの衝突時刻がわかるでしょう。その情 報を使えば、ガリレオ探査機のテープレコーダーのデータのうち重要なものを かいつまんで再生送信することができます。ガリレオ探査機からみた場合、木 星の視直径は60ピクセルの大きさで、衝突はわずか1ピクセルに収まってしま うでしょう(訳注:この分解能は、地上の望遠鏡で木星面を見たときとほぼ同じ です)。しかし、衝突からの電波放射に加えて、可視光や赤外域でのスペクト ルから、科学的に価値のある情報が得られることでしょう。 衝突箇所は2機のボイジャー探査機、とくにボイジャー2号からも観測できま す。ボイジャー2号から見ると木星は2.5ピクセル、ボイジャー1号からは2.0ピ クセルの大きさに見えます。しかし、カメラを操作するためのソフトウエアが すでに削除されてしまっていて、再度ソフトを送ってテストをするには時間が 不充分なため、ボイジャーが映像を撮れるかどうかは難しいところです。ボイ ジャーの観測機器のうち、衝突を観測するのに適したものは、紫外線分光器と 惑星間電波観測器です。ボイジャー1号は木星から52天文単位離れていて、1号 から見た衝突位置は木星面の端近くです。ボイジャー2号は、もう少しよい方 向から衝突を直接眺めることができ、距離も41天文単位と1号よりは近くです。
by *namu*
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